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 『希望』

 足を使い 走るのは苦手だ

 けども 気持ちはつねに 走っていたいと思う

 ひかりを求めるんだ 希望が ひかりを 求める

 未来へむけて撃ちだされたぼくらは走り出す

 もう 後ろは向くまい

 たとえ道に迷っても

 それどころか落とし穴に落下しても

 後ろは 向けないんだ

 いま順位はなん番目だって?

 最後列でも隣のかべをこわせば

 だれもが見たことのない世界が

 ひろがっているかもしれないじゃないか

 明日はある

 きっと

 輝いている
 『ある朝旅に出たのさ』

 ある朝 家を出たのさ
 もう 戻らないのかもしれない
 この道は長く 
 そして時間の流れは早いね 
 もしかすれば本当のゴールには
 永久にたどり着けないのかもしれない
 いっそ 鷹のように飛べればな
 でもオレ達には 羽が無ければ 
 脳も重過ぎて
 鷹のようにはいかないけれど
 地をはいつくばりながら目指すのさ
 遥か彼方の理想郷 

 この世は地獄だって?
 生きる意味を見失った
 何故 人生は長い
 神様が与えた有限時間
 もしかすれば苦しみの裏側に
 楽しみは隠れているのかも
 いっそ 自暴自棄になってみる?
 でも オレ達は切実に生きなければ
 明日はなくて
 人はもしかして誰かをラヴアンドライク 
 するために生きているのかもしれない
 隣人の体温感じよう

 漆黒の世界に愛を咲かせ
 見失った悪魔の眼差し
 幸せに近づいた分だけ
 幸せは遠く 遠く 離れていく
 もしかすれば本当の幸せには
 永久にたどり着けないのかもしれない
 いっそ 何もかも諦めてグレてしまう?
 でも ボク達は生かされている意味を
 考えなくてはいけなくて
 次の夜明けに身を投じ
 新しい 朝を 拝むのさ
 『太陽』

 あらゆる天候に左右される
 ボク等の心理状態は
 例え雨の日でも
 心に太陽を構築したい
 がむしゃらでいたいんだ

 とある日の午後
 矢のような横殴りの雨粒
 窓に背をむけ ボクは読書

 つい肘を立ててしまって
 出てしまう吐息
 思い出す土のにおい
 シューズはいつだって汚れている

 夜が明けたらホラ晴天
 待てずに早く起きたんだ
 青い地平を走る
 ジェット機がつくる飛行機雲
 虹がボク等を待っている
 『明日へ行進』

 疲れたさ 走ることに
 慣れたさ 安価な平穏に満足することに
 だけど時に夢を見て 
 無性に走りだしたくなっちまう

 壁を感じる時は
 何かに敗北した時
 負けっぱなしの人生に鈍感になって
 でも時に涙するのは何故でしょう

 冷たい窓ガラスに頬をあてて
 現実を感じたい
 現実はいつだって冷たい刃
 血を流しながら前に進むのです